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チェンマイより発信

3623.チェンマイ銀砂館の日々■<定型書式で 1/3> 2021/06/05

 お袋の命日が巡ってきた。明治の女で存命なら116歳、さすがに深ーい物思いに沈む。
当時は1kmほど離れた研究所に勤めており、危篤の報せを受けて自転車で飛び帰った。間一髪間に合った。
 ご老女さまは幼稚園にいた息子を迎えに行ったが、息子の帰宅と同時に息を引き取った。
老衰がひどくなって医者から養老院を勧められとき、幼い息子が断固反対した。「お婆さんの面倒をみるのを僕も手伝うから・・・」。そして、実際にあれこれ手伝うようになった。遠い昔の話であるが、思い出すたびに涙がこぼれる。
 親父は6年前に他界しており、ある意味で私たちは自由になった。それまでもウジウジ考えてはいたが、長年にわたってお世話になった会社を辞する決心を固めた。ネパールだ、NEPALに行って今までの自分の実力を試してみよう・・・。20年ちかくになった海外暮らしは、こうして始まったのである。

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