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チェンマイより発信

3545.チェンマイ銀砂館の日々■<愚駄本/其の7> 2021/02/18

 (このシリーズの其の6は投稿No.3536蛇った)いきなり本論に入るとスッカ・・・。
今回わ『折々のうた(大岡信/岩波新書)』蛇。前回と同様の荒業お駆使する象。
うずみ火にすこし春あるここちして夜ぶかき冬をなぐさむるかな(藤原俊成)』
 ⇒これを踏まえた《枕草子106段》ツーのがある。
 『きさらぎつごもりごろに、風いたく吹きて、空いみじく黒きに、雪すこしうち降りたるほど、黒戸に主殿司きて、「かうてさぶらふ」と言へば、寄りたるに、「これ、公任の宰相殿の。」とてあるを見れば、懐紙に、《下の句》すこし春ある心地こそすれ、とあるは、げに、今日のけしきにいとよう合ひたるを、これが本は、いかでかつくべからむと思ひわづらひぬ。「たれたれか。」と問へば、「それそれ」と言ふ。
 皆いとはづかしき中に、宰相の御いらへを、いかでかことなしびに言ひ出でむと、心一つに苦しきを、御前に御覽ぜさせむとすれど、上のおはしまして、御殿ごもりたり。主殿司は、「とく、とく。」と言ふ。げに遅うさへあらむは、いと取りどころなければ、さはれとて、《上の句》空寒み花にまがへて散る雪に と、わななくわななく書きて取らせて、いかに思ふらむと、わびし』~
 さすが枕草子、何度も読み直した。「なに、意味が分からん」蛇とォ。心配スンナ、古希を過ぎるほどに枯れてくりゃー、誰でも分かるヨーになるケン・・・。

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