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チェンマイより発信

3388.チェンマイ銀砂館の日々■<外山滋比古&木村治美> 2020/08/22

 これは、いま作成中の月例レポからチョコット抜き出したもの蛇。チョイ長くなるド。
『外山滋比古(1923-11-3~2020-7-30:享年96)は英文学者、言語学者、評論家、エッセイスト。文学博士。お茶の水女子大名誉教授。全日本家庭教育研究会元総裁~。
 今日に至るまで外国の土は踏んでいない、という。1983年の著書『思考の整理学』はロングセラーとなった。2000年代にも東大生や京大生に読まれる本として話題となり文庫版は124刷、253万部に達した。90歳代になっても知的好奇心を失わない生き方でも注目を集めた。先生にはご迷惑だろうが、わたしもfanの端くれである。
 で、とつぜん登場するのが『黄昏のロンドンから』の木村治美。ジジイより10歳ほど年上、英文学者、随筆家。保守派の論客。共立女子大名誉教授。新しい歴史教科書をつくる会の賛同者。前置きはここまで。
 木村治美『エッセイを書きたいあなたに(20年ほど前の文藝春秋刊)』を読んだ。以下、何時ものように文庫本のコピーとユー荒業。※外山は大学時代の木村の恩師。
 ~セミナーの後でのコーヒー屋での雑談。「あなたは何か書いてみたらどうですか」「自信がありません」~▲「それじゃだめだ」。木村が欲しかったのは、『あなたには才能がある、あなたなら書ける』、のようなおだてや自尊心をくすぐるような言葉だった。続く木村の挫折感・・・。▲それをきっかけに、木村は他力本願の姿勢を反省するようになった。『書こうと思えば』、という前提条件を充たすべく努力しなければならないのは、私自身だったことに気がついた。▲それまでは誰かが書くための条件を整えてくれる、お膳立てをしてくれる・・・などといった機会をなんとなく待っていた自分に気がついた。
この頁を何度読み返しただろう。そういうことなんだ・・・』分かる人には分かる蛇ろう。

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