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チェンマイより発信

3311.チェンマイ銀砂館の日々■<寺調査のトラブル(No.3)> 2020/05/20

 で、新規まき直しの対象である。旧市街の2x2kmほどの領域と書いたが、それはどこ? お教えしましょう。濠と城壁で囲まれたチェンマイ旧市街は1.6x1.6km。そこには王宮以下、上級支配階級などが住んでおり、庶民は濠の外、とユー構図である。ビルマによる支配が終わった後、時のチェンマイの支配者は中国国境あたりに遠征しては、長く続いた混乱のために減少した人口回復のために、人民の強制移住政策(徙民)を敢行した。
 彼らは城壁のすぐ外に住み、遠い故郷を思い出しては寺を建立した。城壁の東Mae Kha Canalと南Lum Khu Canal の間に位置する狭い領域には、異国情緒ゆたかな寺が数多くある。すなわち、銀ジジイは旧市街と二本の運河に囲まれた領域(≒4km2)にある寺を調査対象に選んだ、とユーことである。《チョイ補足:上記した二つの運河は、実はチェンマイの外堀であった。この運河に沿っては、レンガではなく土塁も建設されている》
 このような観点からの調査は、あまりないと、ジジイは秘かに思っているのである。で、この領域にあるactive temple と ruined templeである。調査が終わっていないので分からないが、ここには120-30寺が数えられ、半分は廃寺である。ふつう廃寺となっても仏塔や井戸のようなものは残すが、そんなものも残っていない寺が多い。

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