otaktmのブログ

チェンマイより発信

3308.チェンマイ銀砂館の日々■<濁り酒濁れる飲みて> 2020/05/17

 『暮れ行けば浅間も見えず/歌哀し佐久の草笛/千曲川いざよふ波の/岸近き宿にのぼりつ/濁り酒濁れる飲みて/草枕しばし慰む』とユー、有名な詩があるらしいが、ジジイわ知らん。で、濁り酒に移るの蛇が、チェンマイには“濁り酒”などの高級酒はない。あるのは、ションベン臭い “ライオン印ビイル” とかユーヨーなものバカり。
 話題を変えますか、テーマを。こんな時ですよ、寺山修司を思い出すのは。▲ふるさとの訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまでにがし ▲マッチするつかの間の海に霧ふかし身シャツるほどの祖国はありや
 そして佐々木信綱。以下、安永蕗子(ふきこ)を無断盗用。ある年の五月。大和の山の辺の道をあるきました。~きれいに晴れた空に、はるかに薬師寺の三重の塔が見えています。~この一首を想い出しているうちに、逝く秋、と歌った信綱の、旅愁が、逝く春、となって私の胸に帰ってきます。深い共感と、やすらぎを覚える一首です。
ゆく秋の 大和の国の薬師寺の 塔の上なる 一ひらの雲
 ヤー、いいですね。駄ログなど書いているのがバカバカしくなりますデス。職業を替えて“詩人”になりますか。

×

非ログインユーザーとして返信する