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チェンマイより発信

3228.チェンマイ銀砂館の日々■<暇があると見る本 (7)> 2020/02/11

 今日も2冊を挙げてミッカ。
⓯ブッダ最後の旅(大パリニッパーナ経 中村元:岩波文庫)
 マハ・パリ・ニッパーナ・スッタンタ[大+渡る+涅槃(死) +長経]を初めて読んだときは驚いた。「これがお経か」、と思ったのである。敢えて言えば、「桃太郎」や「一寸法師」などと同じようなもの、と思ったのである。その思いは、今も変わらない。ただ、第一章の書き出しは「如是我聞」、紛うことなきお経である。興味があれば読んでみたら・・・。最後の最後に置かれた[補遺]の2~3行を紹介してみる。
『つくられたものは実に無常であり、生じては亡びるきまりのものである。生じては滅びる。それら(つくられたもの)のやすらいが安楽である。「いろは歌」の原文であるが、釈尊のなくなったとき唱えられた詩である』
⓰タイの僧院にて(青木保:中央文庫) 青木さんは1938-10-30生、文化人類学者、元文化庁長官。阪大名誉教授etc、などと紹介されている。とくに、1972~73年にかけてチュラロンコン大学に留学したとき、僧修行を体験した。今も手元に置いているのは、「文化人類学というのはこのようなものなのだ」、ということが骨身にしみて分かるからである。この本から教えられたことは、山のようにある。

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