ありがたい、と思うのは、寺の調査をしているとき & 本を開くとき。この町には、いろんな日本ジジイがいるが、「こいつら何が面白―てこんな地の果てにおるん蛇ローか？」、とユーヨーなのバッカ。
　許せないのは“だまし”をなりわい（生業）にしとる奴。類する奴はいっぱいおるが、このまえ聞いたのは群を抜いとる。なんでも日本人が日本人を騙して何千万も盗った、という。よその家の入ると一番に机の引き出しを開ける、預かったものは絶対に返さない、ただ飯が食えるとなると何は措いても顔を出す、などの小型版はイッパイおるが、ここまでヒドイのはオランウータン。話を戻ソーか。
　ジジイが寺屋であることは、いつも書いているとおり。ジジイ部屋は寺資料で溢れとる。時間ができると、これと真面目に対面すればエーの蛇。ただ、近ごろワル通訳のウアン娘に逃げられたんで、タイ語資料には手を焼いておるんジャガイモ･･･。でもね、寺で遊ぶツーのは面白いモンですよ。何人かのワル坊主と知り合いにナット、一般には流れない情報なんかも入ってくるシー。
　「まいにち寺に行くんですかァ」「まあね･･･」。