otaktmのブログ

チェンマイより発信

3515.チェンマイ銀砂館の日々■<愚駄本/其の2> 2021/01/14

 1月10日の駄ログ(3511)に続く第2弾。《エッセイを書きたいあなたに/木村治美》から500文字弱をそっくりパクルとユー荒業である。
 『コーヒーをはさんで、外山(滋比古)先生は正面から声を掛けてくださった。「あなたは何か書いてみたらどうですか」。突然でしたが、心の底にかくしておいた屈折した私の願いと一致することを、ずばりいわれたのです。研究論文などから、私になにがしかの書く力を認めていてくださったのでしょうか。男性の学究に混じって、あまりにもハンディキャップの大きい私に、「蜜だけ集めなさい」というつもりだったのでしょうか。ものを書くことは、長年の願いでしたから、先生のことばに私は当然同調するはずでした。
 しかし私の口からでたのは、「でも、自信がありません」心にもない返事をしてしまったわけは、自分でもよくわかっていました。私はおだててもらいたかった、自尊心をくすぐるようなことばがほしかった。たとえば、「あなたには才能がありますよ、あなたなら書けますよ」と。しかし先生はそう甘くはありませんでした。「それじゃだめだ」それでその話は打ち切り。またもや私の大きな挫折感。』
 やはり作家だな・・・。と、何度も読み返したことです。これ以上、このことについて書くと、言い訳、自己嫌悪、腹立たしさ、遣り場のない不満の嵐に襲われることになるので、突然おしまい。

×

非ログインユーザーとして返信する