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チェンマイより発信

3212.チェンマイ銀砂館の日々■<由無し事 (3)> 2020/01/21

 昨20日は生きていれば118歳になる親父の誕生日だった。一夜飾りとならぬように、19日の夕刻には花屋に行き、色のついた菊を買ってきた。夢を見たか? ご老女さまは見た、と仰有ったがジジイは見なかった。ジジイも色々な夢を見るが、両親の夢はあまり見ない。見てはいるのだろうが、起きたとき憶えていない。
明治に生まれた両親である。兄弟の中で私だけは、本格的な外国暮らしをしたことがない。そりゃカトマンドゥにいたこともあるよ。が、とても本格的な外国暮らしとは言えない。ここチェンマイも同じこと・・・。駄話は措く。
 親父の誕生日とユーことで、歩いて20分ほどのところにあるクーカム寺に、副住職をからかいに行ってきた。
庫裡の入口で、「プッタンサラナン・ガッチャーミー」「オオ、来たか」「アタボウよ、今日はオヤジの誕生日じゃ」。互いにわけの分からん言葉で怒鳴り合う。そして、しばらく釈迦像に祈りを。
背中の方で副住は何やらゴソゴソしている様子・・・。祈りが終わって、再び副住と向き合う。「サイシン(聖糸)結んでけれ」「ウン、今日は別なものもある象。クルバシーウィチャイの聖布、数珠、サンカチャイ(布袋様)のお守り、それにサイシン。ドー蛇」。有難いが腹に入るものはないナ。とにかく亡き親父への勤めは果たした・・・。

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