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チェンマイより発信

3606.チェンマイ銀砂館の日々■<皐月待つ> 2021/05/10

 五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする(古今和歌集)
 解説は要るまい。~むかし親しくしていた人の袖に匂ったお香の香がする。まことに、しんみりさせる歌である。
 先日、子供の日ころに立夏が過ぎた。これを書いているのは母の日、何年も前に亡くなった二人の母親に祈った。生きていれば、零落れた私たちの様子を見て悲しむだろうか。少し変わったところもある人たちだったので、案外面白がってくれたかも・・・、と思って慰めているのである。
 火炎樹の真っ赤な花や、ラチャプルック(ゴールデンシャワー)の黄色い花が咲き誇っているこの季節、チェンマイの最暑期は過ぎた。間もなく雨期に入り田植えの季節になる。
タイに限らず農耕社会はどこも同じ、道を行き、一里塚と呼べる大木に出会うと、しばらく暮らしたカトマンドゥを思い出す。ネパール先生、ギャンタラなどの思い出が蘇る。

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