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チェンマイより発信

3532.チェンマイ銀砂館の日々■<愚駄本/其の5> 2021/02/03

(このシリーズの其の4は01/24でしたナ)いきなり本論に入るとしますか・・・。
 『仏教入門/三枝充悳(サイグサミツヨシ)岩波新書』をチラリ見した。『釈尊および最初期の教え』は、教(スートラ、スッタ、長いものはスッタンタ)にまとめられ、それがその語の原意どおりに縦糸とされて、仏教思想を伝える資料の中核となる。金口(こんく)の説法と称される釈尊自身のことばは、とうに隠れて不明ながら、それはマガダ語からパーリ語に、またはサンスクリット語(ときに混淆サンスクリット語、仏教梵語ともいう)に転じ、後者からは漢訳や一部にチベット語訳が生まれて、現代に伝えられる。教は、初期仏教に関しても、種類も多く、経蔵(スッタ・ピタカ)の語がふさわしい。それは弟子たちの口授(くじゅ)によって各世代に伝来し、次第に広範囲に拡大する。それらは伝来をあらわすアーガマ(アーはこちらへ、ガマ=ガムは来るの意)と呼ばれて、中国では阿含(あごん)と音写され、他方、パーリ語はニカーヤ(部の意)と称する。
 ヤー、こうして筆写していると、以前は読み飛ばしていた深い意味が、よく分かりますデス。

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